


こんな方におすすめ
- EAで自動損切をしたいけど設定が分からない
- 資金管理を自動化してトレードのストレスを減らしたい
- 急な相場変動で証拠金が吹っ飛ぶのが怖い
- 固定金額 or 資金〇%でを管理したい
Exy-Panel ONEは、パネル上からエントリーしたトレードに対して、カスタマイズしたナンピン・マーチンゲールポジションを持てるのが大きな特徴のツールです。
その一方で、FXトレードでは「気づいたら含み損が広がっていて、ロスカットされた…」という経験をお持ちの方も少なくないはず。
自分で構築したナンピン戦略で攻撃的なトレードができるのは、Exy-Panel ONEのストロングポイントの1つです。
しかし、それを活かすためには、逆行時の“守り”が欠かせません。
今回紹介する「損切モード」は、そんな“もう遅い”を未然に防ぐための、自動リスクブレーキ。
最強の矛と、最強の盾。
Exy-Panel ONEでは、その両方を備えた戦略が可能です。
この記事では、裁量トレードと自動売買を組み合わせたハイブリッド型トレードパネルEA「Exy-Panel ONE」に搭載されている、損切モード(全自動損切機能)について詳しく解説していきます。
MT4対応EA Exy-Panel ONEの損切モードを使いこなそう|仕組みとリスク管理のポイント
Exy-Panel ONEの損切モードは、相場が急変して損失が広がる前に、一定の損失条件に達した時点で、すべてのポジションを即座に自動損切する“守り”のための機能です。
対象となるのは、同一マジックナンバー・同一通貨ペアに属するすべてのポジション。
このモードは、以下の2つの条件のうち、どちらか早く達成されたほうをトリガーとして損切を実行します。
- 「全損切%」 … 残高(純資金)の〇%を超える損失が出た場合に発動
- 「全損切金額」 … 損失が指定した金額(円)を超えた場合に発動
どちらも“0”を設定するとその条件は無効となり、実質的にもう一方のみが有効になります。
損切モードを利用する場合の設定
損切モード(含み損が指定価格に達したら全決済)は、初期設定では無効(false)になっています。
損切モードの利用を行う場合は、「■損切モード」を有効(true) にしてください。
損切モードには、以下2つの設定があり、全損切(%)と全損切金額で先に条件を達した時点で同一EAでの自動売買ポジションが損切されます。
- 全損切%(取引中ポジション損失合計が口座残高のX%に達したら損切(0で無効))…初期値:0[%]
損切モードがtrueの際に適用される利確金額を設定する際に使います。
クレジット(ボーナス)は含まない「口座残高(入金+実現損益)」を基準に計算を行っています。
- 全損切金額(取引中ポジション損失合計がX円以上になったら損切(0で無効))…初期値:0[円(FX口座のベース通貨による)]
全損切モードがtrueの際に適用される利確金額を設定する際に使います。(設定例)
具体的な損切モードが動作するイメージは以下のとおりです。
発動の考え方
ここがポイント
- 「全損切%」は、**入金ベース(純資金)**を基準に、損失割合で自動判定されます。
- 「全損切金額」は、固定した金額で設定できるため、使い始めの初心者にも直感的です
たとえば、口座残高50,000円で「全損切%=3.0」「全損切金額=3,000円」と設定した場合:
- 3.0% → 損失1,500円(50,000円✕0.03)で損切対象
- 金額 → 損失3,000円で損切対象
この場合、同一マジックナンバー・同一通貨ペアに属するすべてのポジションの合計損失が1,500円を超えた時点で損切が発動します(%条件のほうが先に到達)。

チャートの左下には現在の損切条件を表示
チャート左下に現在の損切条件(有効設定)が表示されるため、目視確認しながら稼働できる点も安心ポイントです。
初心者の方は、まずは「全損切金額」に自分の許容できる含み損金額を設定するだけでOK!
以下の画像のように、損切モードがONの場合は、全損切が有効となる金額も表示されます。
損切モードON、全損切%が先に到達する場合
損切モードON、全損切金額が先に到達する場合
損切モードOFFの場合
エキスパート内のパラメータで表示を無効にした場合

損切モードのON/OFFと金額を表示する設定は、パラメータの設定の一番下、「その他」設定の中にあります。
- チャート左下に利確損切り状態(ON/OFFとトリガー)を表示/非表示…初期値:true
trueで状態を表示することができます。不要な場合は、falseにすることで表示を消すことができます。 - 利確損切りステータスのフォントサイズ(チャート左下)…初期値:12
フォントサイズを設定できます。
表示する場所は、左下に固定しています。
MT4 EAで使える損切モード|資金%と固定金額の違いと選び方
以下の2つの設定値のうち、有効になっていて、かつ金額が小さい方が優先されて損切が発動します。
判定方式 | パラメータ名(日本語表記) | 設定例 | 損切発動金額の例 | 備考 |
---|---|---|---|---|
資金%ベース | 全損切%(口座残高の〇%に達したら損切) | 3.0 | 資金50,000円 × 3% = 1,500円 | ボーナス含まず、純資金が基準 |
固定金額ベース | 全損切金額(〇円以上の損失で損切) | 3,000 | 3,000円 | 設定した金額に達すると発動 |
✅ どちらの設定も「0」を指定すると無効になります。
✅ 設定はチャート左下に常時表示され、視覚的に確認可能です。

他の機能との組み合わせでカスタマイズも自由自在
損切条件は、以下のような他の設定と合わせて調整することで、より自分に合ったリスク管理が可能になります。
- EntryLot(初期ロット)
- TP Pips(初回トレードの利確幅)
- Martin ON/OFF(ナンピンマーチンゲールON/OFF)
- 追加エントリー間隔(ナンピンの間隔)
- ロット倍率(追撃時のロット増加設定)
- 全利確モード
- ブレークイーブン(建値移動)機能
例えば、ナンピン・マーチンゲールで使う場合、損切モードでのロスカット金額を少なくしすぎてしまうと、肝心のナンピンマーチンゲールが発動する前にすべてのトレードが損切りされてしまいます。
以下の記事でナンピン時の損失金額のイメージが湧くようにしていますが、自分のトレードスタイルに合わせて、カスタマイズして使ってみてください。
また、Exy-Panel ONEのカスタマイズの事例については、別の記事で紹介を予定しています。
注意点とよくある質問(Q&A)
Q. 残高と証拠金、どちらを基準にしていますか?
A. 「残高(Balance)」を基準にしています。証拠金や有効証拠金(Equity)は評価対象ではなく、実際の残高金額に対して「全損切%」で設定した割合の損失が出た時点で損切が発動します。
また、残高にはボーナスは含まれないため、入金額=純資金が基準になります。
Q. 一括決済されたら、ナンピンやブレークイーブンはどうなる?
A. 「全損切%」「全損切金額」のどちらかの条件を満たすと、対象ポジションがすべて強制的に一括決済されるため、その後のナンピン・ブレイクイーブン機能は無効になります。
リセットと同じ扱いです。
Q. 複数ポジションがあるときは?
A:すべてのポジション(同一マジック・同一通貨ペア)の損失を合算して、設定値を超えると損切が発動します。
Q.途中でパラメータを変更した場合、既存のポジションには反映されますか?
A. はい、反映されます。
全損切%や全損切金額のパラメータは、数秒ごとにEAが評価しているため、変更後すぐに新しい値で判定されます。
Q. 利確モードも同じような仕組みですか?
A. はい、仕組みは類似しています。全利確%と全利確金額というパラメータで、一定の含み益に達したときに一括決済が行われます。
詳しい設定方法や使い分けについては、別記事でご紹介予定です。
Q. チャートを閉じたり時間足を変更した場合、損切モードに影響はありますか?
A. チャートを閉じる、または時間足を変更してしまうと、EA自体が一時停止するため損切モードも動作しません。
必ず、対象通貨ペアにEAを表示したまま稼働させてください。
Q. 他のEAや裁量トレードと一緒に使っても問題ありませんか?
A. 損切モードは「同一マジックナンバー・同一通貨ペア」のポジションのみを対象に評価するため、他のEAや裁量のポジションと混在しても、マジックが異なれば影響しません。
ただし、通貨ペアが同じでマジックナンバーが一致している場合は注意が必要です。
Q.損切判定のタイミングはどうなっていますか?
Exy-Panel ONEでは、損切モードの発動条件を定期的にEAが自動チェックしています。
- たとえば、「資金の3%損失」「損失が3,000円」などに設定しておけば、
- 数秒ごとにその条件に達していないかどうかをEAが裏側で確認します。
- 達していたら、その瞬間にすべてのポジションが自動で一括決済されます。
このしくみは、プログラム内で定期的に動作を実行する仕組み(専門用語で「タイマー関数」)を使っていて、チャートの動きが止まっていても、一定間隔で損切条件をチェックするようになっています。

「ここに図を挿入」
(例:資金評価 → 損切条件に到達 → 一括決済の流れ図)
まとめ|“損切モード”はMT4初心者でもできる資金管理術
Exy-Panel ONEのブレイクイーブン機能は、裁量トレードにおける“心理的な余裕”を大きく生み出す仕掛けです。
損を小さく・利を伸ばす。その第一歩として、ぜひ建値SL機能を活用してみてください!
まとめ
- トレードに「絶対」はないからこそ、守りの自動化が大切
- 自分で損切できない人ほど、最初に設定しておくべき機能
- 初心者でも安心して使える安全装置、それが“損切モード”です!
※利確モードについても別記事で詳しく解説予定です。
裁量トレードと自動売買を組み合わせたハイブリッド型トレードパネルEA「Exy-Panel ONE」のダウンロードは以下のページから可能です。