


こんな方におすすめ
- ナンピンマーチンゲールタイプのEAを使っている方
- これから黄金ガーリックXなどのゴールドEA利用を考えている方
- 裁量トレードをする時のトレード設計にナンピンを組み込もうと考えている方
- ナンピン時の含み損のシュミレーションがしたい方
ナンピンは、古くから投資の世界で取り入れられているエントリー手法、資金管理手法の1つです。
有効といわれている反面、資金管理が難しいこともあり、どのくらいの資金があれば強制的にロスカットされずに生き残れるのか、などの把握がFX初心者には難しいところがあります。
今回は、一般的なナンピン手法をもとに、許容できるpips数などが一目でわかるようなExcel(エクセル)を作成しましたので無料公開いたします。
FX研究所で公開している人気EA「黄金ガーリックX」や、世間で公開されているゴールドEAなどを稼働する上での事前準備や、計画的なナンピン裁量トレードを行う際などに活用してください。
ナンピン計算ツール(エクセル)のダウンロード
以下のボタンをクリックして、ナンピン計算ツールをダウンロードしてください。
※Webページ上で計算結果を表示できるように作り込みを考えましたが、ちょっと計算が複雑のため、Excelで作成しています。
“Exy-2ナンピン計算ツール” をダウンロード
906cc177224465ea14fd164b4e25007f.zip – 45 回のダウンロード – 62.88 KB
ナンピン計算ツールの推奨環境
推奨動作環境
OS:Windows10以上
ソフト:Microsoft Office2016以降
作成と動作確認環境はWindows10 home、Microsoft Office 365です。
マクロなどは利用していませんが、Mac環境や旧バージョンのMicrosoft Office、WPS Officeをはじめとした表計算ソフトでは計算式がうまく動作しない可能性があります。※検証はしていませんのでご了承ください。動作しない場合などはOffice365などの無償版などを使ってみるなど、ご自身でご確認をお願いします。
ナンピン計算ツール(エクセル)の使い方
ダウンロードが終わったら、ナンピン計算ツールを起動します。
Excelシートは2つ準備しています。

スタンダード シート
マイクロ シート
ナンピン計算をするための基本情報入力
ご自身の利用している口座種別にあったシートを選択して、【基本情報】の白セル部分を入力していきます。
【基本情報入力項目】
- 残高:MT4の残高を入力します。
- クレジット:MT4のクレジット(ボーナス)を入力します。 ※残高とクレジットから、証拠金は自動計算
- レバレッジ:FX口座に設定しているレバレッジを入力します。
- 強制ロスカット証拠金維持率[%]:利用しているFX口座が強制ロスカットされる証拠金維持率を入力します。
- 初期ロット:ナンピンの起点となるロット数を入力します。
- ナンピン倍率:ナンピン倍率を入力します。
- ナンピン幅[pips]:ナンピンを行う幅のpipsを入力します。
- 初期エントリー価格:ナンピンの起点となるエントリー箇所の価格を入力します。
- ドル/円価格:ドル円の価格を入力します。 ※ドルストレートの商品や通貨の場合、含み損計算や必要証拠金の計算に必要です。ご自身でクロス円の場合を確認したい場合は「100」と入力します。
取引通貨単位は、スタンダード/極/Zero口座の場合は100[Oz]、マイクロ口座の場合は1[Oz]です。
必要証拠金=初期エントリー価格*取引通貨単位*ロット/レバレッジ で自動計算されます。
基本情報を入力すると、【ナンピン状況】【ナンピン回数とナンピンエントリー時の含み損状態マトリックス】、買いエントリー許容pips/売りエントリー許容pipsが自動計算されます。
ナンピン状況の確認
ナンピン状況は、買いエントリーの場合、売りエントリーの場合で、初期エントリーを起点にしたナンピン回数ごとに、以下の値がそれぞれ表として表示されます。

- トレードロット:ナンピン回数に合わせたトレードロットです。
- エントリー時含み損合計:ナンピンが発生した時点で保有している含み損の合計です。【ナンピン回数とナンピンエントリー時の含み損状態マトリックス】を参照しています。
- 買い/売りエントリー時の価格:ナンピン回数に合わせた、ナンピンを行う際のエントリー価格です。
- 必要証拠金:ナンピン回数1つずつのロットに対して必要な証拠金です。
- 必要証拠金合計:初期エントリーからナンピン回数までの必要証拠金を合計した金額です。
- 有効証拠金:証拠金(残高+クレジット)からナンピン時点の含み損合計を引いた有効証拠金の金額です。
- 証拠金維持率:ナンピン回数時点での証拠金維持率です。
- 強制ロスカット判定:セーフ or ロスカット で表示されます。セーフの場合はナンピンが可能です。
「強制ロスカット判定」が赤色でロスカットになっている場合、ナンピンをする余力(証拠金)が足りないという判断になります。
FX口座の証拠金(残高+クレジット)をもとにしたナンピン許容pipsの確認
基本情報に入力した状況の場合、どれだけのpipsのナンピンに耐えられるかを一目で確認したい場合は、「買いエントリー許容pips」「売りエントリー許容pips」を確認してください。
こちらの表示の場合、買いエントリー、売りエントリー共にエントリーした価格から160pipsまではナンピンが機能しますが、その次のナンピンまでは証拠金が維持できないという目安になります。

スプレッドの関係もありますので、実際は少し余裕を持って設計するのが良いかと思います。
ナンピン回数とナンピンエントリー時の含み損状態マトリックス
右下の【ナンピン回数とナンピンエントリー時の含み損状態マトリックス】表は、ナンピン回数を保有した際の、含み損の合計目安を表にしたものです。
縦軸、横軸共にナンピン回数になっておりますが、横軸のナンピン回数の列に記載されているのが、各ナンピンポジションごとの含み損目安になっています。

FXのナンピン計算ツール(エクセル) まとめ
FXのナンピン計算ツールのExcel(エクセル)のダウンロードと利用方法について紹介しました。
まとめ
- ナンピンマーチンゲール型のEAを使っている場合に、どのくらいのpipsまで許容できるかを確認が可能なExcelファイル
- 裁量トレードを行う際のナンピン手法を取り入れる場合にも利用可能
- XM Tradingのスタンダード/極/Zero/マイクロ口座に対応、他FX会社でも基本情報を修正することで利用可能


Exy-2 FX研究所は、FX自動売買で利用できるEAや、相場分析や裁量トレード用のインジケーター、修正を分析するための収支表などFXトレーダー向けに無料で公開しています。
以下のリンクボタンから確認できますので、FX取引に役立ててください。