こんな方におすすめ
- これからFX自動売買を始めようと思っているが、大損をしたくない初心者の方
- すでにFX自動売買をやってみたけれど、大損をしてしまった方
- 自動売買でEAを利用する上で、どんなところに注意すればいいか知りたい方
過去のバックテスト結果がとても良く、口コミやtwitter、インスタグラムなどのSNS上でも高い月利を保っているFX自動売買、興味がありますよね。
私ももちろん利益をたくさん出せる自動売買のシステムに興味があります。
FX自動売買を使って取引し資産を運用していくうえで、大損を回避する為の3つの確認ポイントやその方法について紹介します。
FX自動売買で大損を回避する為の3つ確認ポイントをそれぞれ見ていきましょう。
利益率が高いFX自動売買EAは大損するリスクが高い
まず第一に「月利100%!」などの謳い文句のFX自動売買用EAは大損するリスクが高いので注意が必要です。
投資全般で大切なポイント
投資とは、リスク(損失)とリターン(利益)のバランスによって成り立っていて、高いリターンを求める場合は損失を出すリスクも高まり、リスクを抑えようとするとリターンも下がります。
以下の図が投資に内在するリスクとリターンの関係についてとてもわかり易いので御覧ください。
以下は、「預貯金」「債券(国債)」「投資信託」「株式」の4つを比較した、リスクとリターンの関係性の図です。
暴騰や暴落がある仮想通貨は株式のさらに右上の高い位置に来るでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)やFX自動売買は「株式」と同等か、少額で大きくレバレッジをかけて運用ができるという面で仮想通貨以上のリスクとリターンの関係性であるといえます。
同じく為替を取り扱うバイナリーオプションなども、自分でトレード額を決めるという意味ではFXと同等のリスクとリターンのバランスと考えていいでしょう。
つまり、FX自動売買の中で月利30%や50%以上といったような大きな利益、リターンを享受できるEAは、それに見合った大損を出す可能性があるいうことです。
それは一瞬で全ての証拠金を失うリスクであったり、相場状況によって大きな損失を繰り返すタイミング訪れるかもしれないと言い換えることができます。
まずFXで自動売買を行うシステムトレーダーとして、
必ず儲かる。簡単に儲かる。という面ばかりではなく、「リスクとリターンは表裏一体である」ということを必ず認識しましょう。
FX自動売買で大損を避けるには資金管理が最重要!対策例を紹介
投資におけるリスクとリターンのバランスをしっかりと理解した上で、FXトレーダーがコントロールしなければならないのが「資金管理」です。
FX自動売買で大損を避けるためには、FX口座に入っている証拠金に対して適切なロットでトレードされるような運用が必要です。
EAのトレード動作やどこで取引を開始する。終了するといった部分の情報を人に変わって操作してくれますが、投資資金を管理するのはあくまでも自分自身です。
EAによりますが、一回のトレードに対するロット(口座内の証拠金に対するトレードの割合)は自分自身で設定できるEAが多いです。
このトレードロットの割合を高くすればするほど、リターンである利益は増えていきます。
しかし、反対にリスクである損失を出す額も相関的に増えていきます。
EAの種類にもよりますが、FX自動売買をするうえで以下のような最低限の資金管理対策をすることをおすすめします。
FX自動売買の資金管理の例
- 一回のトレードで証拠金維持率が1000%を下回らない。
- 損切り時の損失幅は多くても証拠金の10%未満に抑える。
- 万が一の相場大変動リスクに備えて、自分の資産の全てをFX会社に入れておかない。
FX口座内の証拠金維持率が一定値を下回ったらLINEで通知をするMT4補助ツールや、MT4の取引履歴から自分のトレードを分析するエクセル収支表も公開しているので、現状の把握ができていないなどあれば活用してください。
FX自動売買で大損を避けるためにEAの特徴を知る
世の中にFX自動売買をするためのEAは多数存在していますが、それぞれのEAには特徴があります。
自動売買はAI・人工知能とは異なります。
AIの定義は専門家の中でも様々で、「弱いAI」や「強いAI」などがあると言われていますが、共通しているのは「経験から学び成長する」というところ。
通常のFX自動売買で利用するEAについては、あくまでも優位性が高い利益を出せる可能性があるFX取引のパターンをプログラム化しているに過ぎません。
その為、世界中の多くの人間が相場の動きに柔軟に対応できるわけではないということですね。
自動売買用EAの月利やバックテストだけを信じない
EAは、人間がFXをする上で機械化したい所をプログラムにしたデータです。
大損を避けるためには、そのFX自動売買をするために使おうとしているEAはどういった特徴のものかを知る事が大切になります。
EAを選ぶ中で大体の方は「月利」や「過去の実績のグラフ」「プロフィットファクター」などをチェックするのではないでしょうか。
それに加えてFX自動売買で大損を避けるために、注目してほしいのは以下の3つのポイントです。
EAで注目したい3つのポイント
- 過去の実績のグラフで突発的に大きくドローダウン(一気に損失)がないか
- バックテストの期間、使っている通貨ペアでトレンド・レンジだけではなかったか
- 一度にトレードする回数が沢山でないか
です。どの特徴のEAがいい・悪いというのではなくEAの特性として見ておきたいということです。
Exy-2 firstのバックテスト結果とチャートから自動売買の特徴を見る
まずは本ブログで公開中の初代EA「Exy-2 first」を例にしてみましょう。
Exy-2 first EAの特徴
- トレンド方向にトレードをするシステムでトレンドに強い
- 40pips幅のレンジ幅で相場の転換点などでもみ合った場合など連敗する可能性がある
- トレーリングストップ機能で損切りラインが上がるので、利確間際までいって戻された時も損失額は抑えられる
- 無停止でのバックテスト結果とmyfxbookでの月利や取引ポイントが公開されている
- 一度に最大でも1回ずつしかトレードしない
上のグラフががバックテスト結果で、下のMT4チャートが期間中の2017年1月~2019年8月のEURUSDの日足での値動きです。
1.0580~1.2580の価格の幅を推移しています。
Exy-2 firstは、トレンドが発生した時にトレンド方向にトレードをするタイプで、1つのトレードが終わるまで次のトレードはしません。
なので、突発的な大変動には強いシステムになっていますが、反面レンジ相場が続くような場合は調子を落とす傾向があります。
上下幅で約2000pipsの値動きで、一気に大きく動いた場所やレンジ・上昇トレンド・下降トレンドがありますが大きくドローダウンはしていない事や利益と損失がもみ合っているところがある印象です。
ですから、Exy-2 firstを利用する上で、うまく稼働した場合だいたいどのくらいの利益や損失になるのかが想像出来るということですね。
大損する可能性が高いナンピンマーチンゲールEAの例
こちら比較する例とする、マーチンゲール法を組み込んだFX自動売買システムのバックテスト結果です。
マーチンゲール法は、1回のトレードで損失となったら、次のトレード時にロットを上げて損失分を取り戻す。
といったような動作のことで2分の1のギャンブルなどの資金管理法として人気です。
この○で囲んだ部分が、EAがトレードで連敗をしたところです。
このFX自動売買システムの場合は、最初のトレード金額を固定にしているので利益が出れば出るほど安定感は出ます。
反面、早い段階で大きく連敗をしてしまうと、資金がなくなってしまうということですね。
FX自動売買大損例 ナンピンマーチンゲールEAのハイリターン設定
具体的に、本FX研究所に公開しているナンピンマーチンゲール型EA「Robo-Destroy-final」のハイリスク・ハイリターン設定で動かしていた例を紹介します。
こちらはゴゴジャンのRealTradeに掲載している結果です。
最大で、半年の間に500万円近く利益を出したタイミングがありましたが、強いトレンドが発生した時に強制ロスカットしています。このように、短期で高い利益を出せることが魅力のマーチンゲールEAは、損失のリスクも孕んでいることを覚えておきましょう。
FX自動売買で大損を回避する為の3つ確認ポイント まとめ
FX自動売買で大損を回避する為の3つ確認ポイントについて紹介してきました。
FX自動売買で大損を避ける為のポイント
- 投資はリスクとリターンのバランス。利益率が高いFX自動売買は、逆に大損失を出す可能性があることを理解する。
- FX自動売買をするうえで、資金管理を学び十分注意することが大損の回避に繋がる。
- 月利やバックテスト結果だけにこだわらず、「過去の突発的なドローダウン」「バックテスト期間中の相場の動き」「一度にトレードする回数」にも注目する。
- 利用するEAの特徴を十分に理解し、適切な使用方法をすることで大損を回避して利益に期待できる。
FX研究所では、資金管理に役立つ収支表やカスタムインジケーター、LINE通知などの無料FXツール、無料で使える自動売買用EAを公開しています。
FX自動売買で大損を避けるために有益なものがありますので、活用してください。