こんな方におすすめ
- FX自動売買を始めてみたいけれど、どのくらいの資金が必要なのかが知りたい初心者の方
- FX自動売買でどのくらいの資金で始めるのが安全かを調べている方
- FX業者の最低入金額とレバレッジについて知りたい方
結論を先にいいますと、FX自動売買に必要な資金は利用するEA(FX自動売買用のシステム)によって変わってきます。
ただし、その中でFX初心者やこれからFX自動売買を始めていこうと考えている方が知っておきたいことやFX自動売買の必要資金と考え方について紹介します。
FX取引に必要な最低資金はFX業者によって変わる
まず、FX自動売買以前に、FX取引に必要な最低資金はFX業者によって変わります。
FXで取引をするためには、FX業者で口座を開設し、その口座に入金をして始めて取引をすることが可能になります。
その中で、FX業者毎に「最低入金額」が定められています。
つまり、FXで取引を始める場合はその業者で決まっている最低金額以上の資金を口座に入金する必要があるということです。
利用するFX業者の最低入金額をチェック
ポピュラーなMT4でFX自動売買を利用できる海外FX業者、国内FX業者で取引に必要な最低入金額と最大レバレッジ、強制ロスカット証拠金維持率の関係(2019年11月現在)は以下のようになっています。
FX業者 | 取引に最低必要な入金額/最大レバレッジ |
MT4スタンダード口座/マイクロ口座:500円 Zero口座:10,000円 最大レバレッジ:1000倍 強制ロスカット証拠金維持率:20% | |
MT4スタンダード口座/プレミアム口座:20,000円 最大レバレッジ:500倍 強制ロスカット証拠金維持率:50% | |
スタンダード口座/ナノスプレッド口座:$200(20,000円) 最大レバレッジ:400倍 強制ロスカット証拠金維持率:20% | |
スタンダード口座/ブレード口座:$200(20,000円) 最大レバレッジ:500倍 強制ロスカット証拠金維持率:20% | |
特に決まっていないが、クイック入金時1,000円 ※実質トレードをする事を考えると100,000円以上 最大レバレッジ:25倍 強制ロスカット証拠金維持率:50%※証拠金判定時刻(15:30~15:45の間のおよそ1分間)は証拠金維持率が100%以下になった場合、証拠金維持率が100%を上回るまで損失の大きいポジションから順に決済 | |
ベーシックコースおよび東京サーバー:100,000円 プロコース:200,000円 最大レバレッジ:25倍 強制ロスカット証拠金維持率:100% |
FX取引をする時のレバレッジの考え方が必要資金と密接に関係する
上記の海外FX業者、国内FX業者それぞれを見ていただくと最大レバレッジがだいぶ異なるのがわかると思います。
このレバレッジとは、簡単に言うと物理で勉強した「テコの原理」のようなもの。
例)100,000円を入金し証拠金が100,000円だった場合
海外FX業者のXM Trading(エックスエム)であれば、100,000円☓888倍の88,800,000円(8800万円)の資金分のFX売買をすることが出来る。
国内FX業者のOANDA Japan(オアンダジャパン)であれば、100,000円☓25倍の2,500,000円(250万円)の資金分のFX売買をすることが出来る。
ということです。
レバレッジが多ければ多いほど、「少ない資金で大きなロットでFX取引を出来るのが良いけれど、大きく相場が動いた時に大損する」というイメージもありますが、FX自動売買を利用する場合どちらかというと「少ない資金でロスカット基準を下げて余裕をもって取引できる」という風に捉えると良いかもしれません。
強制ロスカットされる証拠金維持率にも注目!
FX取引において、計画的に資金管理をすることが大事な要素だということは他の記事でも紹介していますが、この資金管理で大事な要素の1つであるのが、強制ロスカットになるのは証拠金維持率のパーセントがいくつを下回ったらなのかということです。
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、現在保有しているFXのポジションが口座の残高に対してどれくらいの比率を占めているかを示す数字です。
証拠金維持率をチェックすることで強制ロスカットや追証を避けることができます。証拠金維持率が高い方が基本的にリスクを抑えたFX取引ができているということになります。
証拠金維持率は、FX取引のポジションを持てばもつほど。
含み損が増えれば増えるほど、パーセントが減ってきます。
強制ロスカットになってしまうような証拠金維持率にならないように、十分な資金や余裕を持ったトレードを心がける必要があるということです。
つまり、強制ロスカットになる証拠金維持率が高ければ高いほど、FX自動売買や取引での必要資金が増えるということになります。
FX自動売買で利用するEAごとに必要資金は変わってくる
EA(エキスパートアドバイザー)の種類については、以前以下の記事で紹介していますので、FX自動売買にはどんな種類があるのか、EAの選び方のポイントなど気になる方は一度読んでみてください。
参考
FX自動売買で利用するEAにはそれぞれ特徴がありますので、「一回のトレードでどのくらいの利益や損失を出す可能性があるのか」「EA製作者の推奨証拠金はどのくらいになっているのか」などを確認して、必要資金を考えて行く必要があります。
通常のFX口座での1回のトレードロットは最低でも0.01ロットです。
つまり、複利設定・固定ロット設定に関わらず、この0.01ロットでのFX取引に耐えられないような必要証拠金での運用はしないように気をつける必要があります。
例えばこちらは、本ブログ上で公開しているFX自動売買「Exy-2 first(エクシーツー ファースト)」です。
推奨証拠金は100,000円以上としていますが、0.01ロット固定でトレードした場合に大体損失が340円ほど。
利用いただく口座がXMの場合でもFXDDの場合でもかなり余裕を持った資金設定になっています。
複利モードでは、必要資金にさらに十分な余裕を持たせるための設定として自動ロット使用時の値を少なくすればするほど、1回のトレードロットを下げて、証拠金維持率に余裕を持たせることも可能にしています。
少額でFX自動売買をするなら海外FX業者がおすすめ
十分な資金がない状況で、FX自動売買を動かしてみたい。
リスクを限定したうえで、ある程度高いリターンを得ていきたい。
と考えるのであれば海外のFX業者がおすすめです。
もちろん、日本のFX業者にも「最大レバレッジ」「強制ロスカット証拠金維持率」「ゼロカットシステム」以外でスプレッドや税制などいいところはあります。
ただ、FX自動売買を必要資金を抑えて初めてみるという意味で言うと、海外FX業者で行うことがFX初心者にとってハードルが低いと考えています。
参考
まとめ
FX自動売買の必要資金は?初心者が素朴に感じる疑問と考え方について解説しました。
FX自動売買に必要な資金 まとめ
- 利用するFX業者によってFX自動売買の必要資金は変わる。FX取引をするうえで最大レバレッジ・最低入金額・強制ロスカット証拠金維持率はチェックしよう。
- 必要資金を考える際にFX自動売買で利用するEAにも注目。EAごとの推奨証拠金は把握し、単利・複利運用ができるのか。自分でロットの調整ができるのかも着目しよう。
- 必要資金をあまり多く準備ができないFX初心者の方は、海外FX業者のほうが使いやすい。自分の環境や許容リスク・求めるリターンや利益を考えたうえで決めよう。
FX自動売買だけでなく、FX取引の必要資金は紹介したいくつかの要素によって変わってきます。
根本的には、元々投資に利用できる資金が多ければ多いほど投資は有利に働きます。そこまでリスクを取らずにリターンを得るようなポートフォリオを組めるからです。
FX自動売買を行っていくうえで、自分自身を見直してどのようなリスクを取り、リターンを得たいのかをしっかりと考えて把握しておくことが大事だということを覚えておいてください。
本ブログでは、FXチャート分析やFX自動売買で利用できるEA、トレードでトレンドを把握できるカスタムインジケーターなども無料で公開しています。
FX取引に活用していただければと思います。