こんな方におすすめ
- 海外のFX業者でFX取引をする時、どんなところに注意すればいいのかわからない方
- 海外FX業者の口座で自動売買やEAを使うメリット・デメリットを知りたい方
- FX=破産のイメージが強いし、出金トラブルや、出金拒否などは大丈夫か心配な方
- 英語が話せないので海外のFX業者を使うのが心配という方
本Exy-2ブログで公開しているEAは、海外FX業者の中で有名なXM Trading・FXDD Trading・Gemforex・TitanFXで利用可能ですが、FX初心者の方の中には、海外のFX会社を利用したことがなく、英語もできないし…と不安を感じる方もいるでしょう。
今日は海外FX業者の5つのメリット・デメリットを比較【FX自動売買に適しているのか】というテーマで、FX取引やEAを使ったFX自動売買時のパターンでそれぞれ5つずつ解説していきます。
海外FX業者で取引、EA自動売買を運用するメリット
まずはじめに、本ブログで紹介しているXM TradingとFXDD Trading、Gemforex、TitanFXは海外居住している日本人向けの日本語ページがあり、問い合わせ時は日本語が出来るサポートさんが対応してくれます。
なので、日本語しかできなくても言葉の壁の心配は要りません。
FX初心者にとって、EAを稼働する方にとって、海外のFX業者のほうが適しているメリットが実はあります。
日本国内のFX業者ではなく、海外FX業者を利用する大きなメリットは以下の5つです。
海外FX業者でEAを利用する5つのメリット
- 追証なしのゼロカットシステムを搭載しているので万が一の為替大変動時も安心
- 大きいレバレッジを利用できる為、少ない資金でもある程度の運用益を見込める
- NDD方式を採用している為、FX業者とトレーダーの利益が相反していない
- トレード資金のプラスになるボーナスを利用できる場合がある
- スプレッドが極小の口座もあるので、EAのタイプにより口座を使い分けられる
追証なしのゼロカットシステムを搭載している
「追証なしのゼロカットシステム」と言われても初心者の方はピンとこないかもしれません。
このゼロカットシステムが海外のFX会社と国内のFX会社とで大きく異るルールの1つです。
ゼロカットとはつまり、「FX会社に入金している資金以上の損失を被ることはない」ということです。
FXはレバレッジをかけて運用しますが、スイスフランショックやリーマンショックなどのような、一瞬で相場が大きく動きく動いてしまった場合、保持しているポジションを自身で安全の為に損切り設定等をしていた場合でもトレード自体ができなくなってしまい大幅に価格差があるところで決済させられてしまうというケースが極稀に発生する恐れがあります。
その場合「追証(おいしょう)」と言われる、ポジションを保持するために必要な資金の不足金額分がマイナス残高になってしまうことがあります。
2015年のスイスフランショックによる大暴落が記憶に新しいですが、国内のFX業者はゼロカットシステムが無いため、こういった場合多額の追証が発生する恐れがあります。
反対に、海外FX業者の場合は、ゼロカットシステムを搭載している為、損失は投資資金のみに限定されてるのです。
日本国内のFX業者もゼロカットシステムを採用したい会社はあるようですが、日本の金融商品取引法によって、FX業者が個人の損失補填をしてはならないという取り決めがされている関係上、実現できないようです。
とはいえ、日本国内のFX業者の場合、レバレッジを抑え、強制ロスカット(強制的な損切り)を早めにしてしまうことで追証による借金ができるだけ発生しないような仕組みになってはいます。
しかしスイスフランショッククラスの値動きが発生した場合はおそらく太刀打ちできないでしょう。
つまり、ゼロカットシステムを利用する場合は海外のFX業者を利用するしかないということです。
海外FX口座では大きいレバレッジを利用できる為、少ない資金でも運用益を見込める
日本国内のFX業者と比べて、海外のFX業者は高いレバレッジでの取引を実現することができます。
本ブログでも紹介しているXM Tradingは888倍。FXDD Tradingは200倍でのトレードを実現できます。
国内のFX業者は最大25倍なので、単純に1/8~1/35の資金で同等のトレードをする事が可能ということです。
「レバレッジが高い=借金等のリスクが高い」から怖いと勘違いされている方も多いですが、そうではありません。
テコの原理を利用できるというだけであって、1回のFX取引のリスクレベルは国内のFX業者と同様の設定が可能です。
むしろ、XM Tradingの場合はマイクロ口座を利用することで更に小さい単位でのFX取引が可能ですし、トレードの幅が広がるとも言えます。
NDD方式を採用している為、FX業者とトレーダーの利益が相反していない
NDD方式というのは、ノーディーリングデスク方式の略です。
これは、FX業者がトレーダーのトレードに関与せず、仲介するだけ。
つまり、FXトレーダーの注文はダイレクトにインターバンク市場(世界の為替トレードがされている場所)に流される、ということです。
海外FX業者はそのFX取引の手数料(スプレッド)が収益となっているというところで、トレーダーの利益を守ることが海外FX業者の利益にも繋がる。
FXトレーダーと海外FX業者は「Win-Winの関係」になるということです。
その為、不正行為などができない状況にあるため、信頼性が高いと言えます。
対して、国内のFX業者はDD方式。ディーリングデスク方式の略で、ノミ取引とも呼ばれています。
こちらは、トレーダーの注文はインターバンク市場に流れず、FX業者が直接注文を受ける相対取引の構図となります。
つまり、
DD方式のFX業者とトレーダーの関係
- トレーダーが利益を出す=FX業者の損失になる
- トレーダーが損失を出す=FX業者の利益になる
という構図になります。
つまり、日本国内のFX業者が収益を確保するためには、トレーダーが損失を出す必要があるのです。
利益相反といえます。
その為、レートがずれてしまったり、ストップ狩りと言われるチャートの動き、トレード時に滑る(スリッページ)、利益を出し過ぎたら出入り禁止などが発生する恐れがあるとも言われています。※基本的に優良な国内のFX業者では発生しない認識ですが、トレーダーと国内FX業者の利益が相反している状況なので信頼性は不透明とも言えます。
トレード方式だけを比べると、海外のFX業者のほうが信頼性が高いと言えます。
トレード資金のプラスになるボーナスやキャンペーンを利用できる場合がある
海外FX業者全てではありませんが、口座開設や入金などをすることによって、FX取引で利用できる証拠金をボーナスをとして付与してもらえるキャンペーンを行っている事があります。
現在ですと、XM Tradingのスタンダード口座で口座開設のみで3000円、その他に入金ボーナスを受け取ることができます。
このボーナスは、直接出金をすることができませんがFXで取引をする上での証拠金として利用することができ、FX取引取引で得た利益に関しては、普通に出金することができます。
キャッシュバックなるボーナスも状況によってはあります。
例えば、FX自体初心者でトレード操作を覚えたり、実金で感覚を掴みたい。
EAを利用した自動売買に興味はあるが、どのようなものかわからないのでまずはリスクを抑えて利用したい。
そういった場合に、有効だといえるでしょう。
スプレッドが極小の口座もあるので、EAのタイプにより使い分けられる
こちらもFX会社によりますが、スタンダード口座以外にもXM Zero口座というECN口座というスプレッドが狭いFX口座が準備されています。
XM Tradingを例にして、それぞれの口座の違いを簡単に説明します。
XMのスタンダード口座とZero口座の特徴
- スタンダード口座…FX取引手数料はかからないが、スプレッドは広め。その代わり、初回のボーナスや入金ボーナス、トレードすればするほど貯まるロイヤリティプログラムでの還元あり。
- Zero口座…FX取引手数料がかかる代わりに、スプレッドが非常に狭い。初回ボーナスや入金ボーナス、ロイヤリティプログラム対象外。スキャルピングやデイトレードなど、狭い幅でのトレード性能に優れている。
XMのZero口座はスプレッドが狭く、いわゆるスキャルピングで細かく利益をとっていきたい方にとっては魅力的といえます。
Exy-2で公開しているEAはZero口座・スタンダード口座どちらでも稼働可能ですが、Zeroのほうがスプレッドが狭い分際どい判定でも利確してくれる強さを持ちます。
少し長めの長期~スイングトレードをしたりする時はボーナスを利用してスタンダード口座で取引。デイトレード・スキャルピングをする時はZero口座。
など、シーンやトレードスタイルによって、取引口座を使い分けできるのも魅力の1つですね。
海外FX業者でEAを運用するデメリット
ここまで、海外のFX業者のメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。
まず、海外FX業者のデメリットを紹介する前の大前提として信頼性の高いFX業者を使うことが大事です。
exy-2の利用条件であるXM Trading、FXDD Trading、Gemforex、TitanFXは規模や歴史等、トレーダーの評判。そして自身で利用した上で問題ないと判断した会社を海外FX業者の中から選定しています。
ポイント
- 多数のFX業者が存在し、中には怪しい会社もある
- スプレッドが国内FXと比べて広い
- 出金をする時に時間と手数料がかかる
- 入出金方法が状況により変わる場合がある
- 世界情勢などにより日本から撤退するリスクがある
多数のFX業者が存在し、中には怪しい会社もある
海外のFX業者は数多く存在します。
その中で、全ての海外FX業者が安全というわけではなく一部悪質な業者があるのは確かです。
そういったFX業者を利用してしまうと、出金拒否や約定ずらし、スリッページやストップ狩り、突然の口座凍結、日本からの撤退など、トレード以外のリスクを背負ってしまう恐れがあります。
ですから、安全で出来るだけ信頼できる海外FX業者を利用する必要があります。
インターネット上のサイトや口コミももちろん参考になりますが、必ずしも正しい内容が書いてあるとは限りません。
海外FX業者選定で最低限チェックすべき重要なポイントを紹介しておきます。
海外FX業者選定でチェックしておきたいポイント
- FX業者を設立してから、どのくらいの年月が経っているか
→3年以上は運用実績がある業者を選択したい - どこかの国の金融ライセンスを保持しているか
→ない場合、金融ライセンスを取得できないレベル、資金難、撤退想定の恐れアリ
上記の2点は、最低限チェックしたいですね。
年数が短くても優良なFX業者はあると思っていますが、
長く運営できている=利用者が多く悪い評判が立たずにトレーダーが利用している
と判断できます。
金融ライセンスについては、FX業者のホームページ上に記載があることを確認して判断しましょう。
国によって取得難易度が変わってきますが、1つも金融ライセンスを保持していないとなると、
FX業者なのに金融ライセンスがない理由は?
- ライセンスを取得するだけの体力や資金がない
- 何かしらの事情で従来保持していたライセンスを剥奪されてしまった
- FX事業から撤退を考えている
- 詐欺FX業者である
などの可能性も出てきますので、利用を避けるべきです。
ちなみに、海外FX業者といわれているFX会社は日本の金融庁のライセンスは保持していません。
これは海外FX業者のメリットで伝えた「高いレバレッジの実現」「ゼロカットシステム」が認められていないことから、世界で利用されている各業者の経営ポリシーと異なるということです。
「日本の金融庁のライセンスを持たない≠危ないFX業者」ではありませんので理解しておきましょう。
Exy-2ブログで紹介しているXM Trading、FXDD Trading、Gemforex、TitanFXの創業年と金融ライセンスは以下のようになっています。
海外FX業者名 | 創業年と金融ライセンス |
---|---|
2009年(現在創業13年目) セーシェル金融庁(FSA) | |
2002年(現在創業20年目) バミューダ金融庁(BMA) | |
2014年(現在創業8年目) バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)モーリシャス金融ライセンス(FSC) | |
2010年(現在創業12年目) モーリシャス金融ライセンス(FSC) |
XM Trading、FXDD Trading、Gemforex、TitanFXいずれも、金融ライセンス・運営年月共に問題ない業者といえますし、実際に利用している中で入出金等もスムーズでトラブル等はありません。
原則海外FX業者は信託保全はないと考える
優良海外FX業者として人気のXM TradingやFXDD Trading、Axiory、TitanFX、Gemforexなどに共通していることとして、顧客資金の「信託保全」はないと考えたほうがいいでしょう。
信託保全とは
FX業者が顧客から預かった証拠金を信託銀行などに預けることで、そのFX業者が破産、倒産という事態になっても、信託保全されている資産の範囲内で、信託管理人を通じて返還するという仕組み。つまり、FX業者が破綻したり、倒産、何かあった際に投資家を守るための仕組みのことで、国内FX業者は2009年から信託保全が義務付けられています。
2015年のスイスフランショック時にイギリス大手のFX業者アルパリ(UK)Limitedが破綻したということがあり、その時は日本法人のアルパリジャパンでも口座を持っているトレーダーのポジションは強制決済されることがありました。
海外FX業者は信託保全ではなく、分別管理はうたっています。
これは、FX業者の資産と顧客の資産を分けて管理することで、XMの場合はイギリスのバークレイズ銀行に顧客資産は保管されています。
分別管理の場合は、分別していても法律上はFX業者の資産扱いとのことで、破産や破綻した場合などは資金が差し押さえられる可能性はあります。
スプレッドが国内FX業者と比べて広い
こちらは、メリットで紹介したNDD方式とDD方式の違いの影響でもありますが、スプレッドは国内のFX業者と比べると広いです。
理由としては、FX取引の手数料で海外FX業者は運営収益を出しているというところが大きいでしょう。
しかし、最近ではスプレッドを重視するスキャルピングやデイトレードをメインとするトレーダー用にECN口座(XMでいうZero口座)を準備している海外FX業者も増えています。
海外FX業者でも国内FX口座の激狭スプレッドと同等水準で利用できる口座も出てきたのはFXトレーダーとしても取引の幅が広がって嬉しいですね。
出金をする時に時間と手数料がかかる
海外FX業者はその名の通り、海外に拠点を持つFX業者です。
その為、出金方法の主流は海外の銀行からの海外銀行送金になっています。
この海外銀行送金は、海外FX業者での出金手続きをしてから、1週間前後時間がかかることがほとんどです。
さらに、海外送金には送金国側の送金手数料、中継銀行手数料、受取手数料などが3000円~5000円ほど発生します。
入金はクレジットカードや国内提携銀行送金を準備している海外FX業者が多く、入金時の手数料はFX業者が持っているケースがほとんどです。
この入出金手数料、時間がかかるという点が海外FX業者のデメリットです。
ただ、E-walletを利用できるFX業者が多く、メジャーなbitwalletやsticpayを利用することで手数料が無料になったり、出金額が即時反映したりと、海外FX業者もトレーダーの利便性をUPするような仕組みを準備しています。
世界情勢などにより日本から撤退するリスクがある
海外FX業者に限らず、海外の企業は日本の会社と比べて意思決定からの行動プロセスが早く、利益を求めることに徹底しているところがあります。
その為、収益性や採算が合わない市場となった場合、サービス品質の低下や日本から撤退するリスクはあります。
それだけでなく、日本の金融庁の締め付けが厳しいところがあり、海外FX業者を日本市場から締め出す為に色々な方向から圧力をかけています。
日本は、海外に国民の資金が流出することを抑えているということですね。※これは日本だけではなく、どこの国でも同じかもしれません。
基本的に、優良な海外FX業者を利用している場合、「出金拒否」や「資金が引き出せないまま閉鎖」といったような事象はまずないと考えています。
ただ、突然撤退表明等があった際に慌てないように予め日本から利用している海外FX業者が撤退するリスクが有ることは認識しておきましょう。
まとめ 海外FX業者はEAを運用することに向いている
ここまで、海外FX業者の5つのメリット・デメリットを比較【FX自動売買に適しているのか】ということで、メリット・デメリットを紹介しました。
海外FX業者 5つのメリット
- 追証なしのゼロカットシステムを搭載している
- 大きいレバレッジを利用できるFX口座の為、少ない資金でもある程度の運用益を見込める
- NDD方式を採用している為、FX業者とトレーダーの利益が相反していない
- FX取引資金のプラスになるボーナスを利用できる場合がある
- スプレッドが極小の口座もあるので、スキャルピングも可能でEAのタイプにより使い分けられる
海外FX業者 5つのデメリット
- 多数のFX業者が存在し、中には怪しい業者がある
- スプレッドが国内FX業者と比べて広い
- 出金をする時に時間と手数料がかかる
- 入出金方法が状況により変わる場合がある
- 世界情勢などにより海外FX業者が日本から撤退するリスクがある
メリット、デメリットを認識した上で、それらを総じても海外FX業者を利用してEAを運用するのは有効だと考えています。
それはやはり「高いレバレッジの実現」「ゼロカットシステムでのリスク限定化」が大きいです。
FX業者の選定や、入出金に関する部分。FX業者の特徴を把握して、十分利益に繋げられるように上手に海外FX業者を利用しましょう。
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