


当研究所のEAの多くには、新規エントリーする時間帯を決める「EA稼働開始時間/EA稼働終了時間」の設定があります。利用者の方からいただいたお問い合わせをきっかけに、この設定が思ったとおりに効かないときの確認ポイントを、EAの中身に沿ってまとめました。
こんな方におすすめ
- EAに稼働時間を設定したのに、時間外にもエントリーしている方
- 日本時間とMT4の時間のどちらで入れればいいのか迷っている方
- 夏時間・冬時間の切り替えで、EAの動く時間がずれた方
- 黄金ガーリックシリーズやRobo-Destroyなど、当研究所のEAで時間を指定したい方
結論:確認するのは5つ
先に結論をまとめます。
この記事の結論
- 時間の設定は「初回トレードの時間制限」を true にして初めて効く
- 時間は日本時間ではなく「MT4の時間(サーバー時間)」で入れる
- 夏時間・冬時間の切り替えで、MT4の時間と日本時間の差が1時間変わる
- 時刻は2桁で入れ、使わない枠は枠1と同じにし、日をまたぐ時間は枠を分ける
- 時間で止まるのは新規エントリーだけ。追撃や全利確・全損切は時間外でも動く
1. 「初回トレードの時間制限」が true になっているか
いちばん多いのがこれです。EAのパラメーターには、稼働時間の上に「■初回トレードの時間制限true=有効 false=無効■」という項目があります。
ここが false(初期値)のままだと、下の稼働時間をどう入れても全部無視され、24時間いつでも新規エントリーします。


2. 時間は「MT4の時間」で入れる
稼働時間の項目名には「※MT4時間」と書いてあります。EAは、MT4に表示されている時間(FX会社のサーバーの時間)で判定しています。日本時間で入れると、その差の分だけずれます。
MT4の時間は、気配値表示の上に出ている時刻で確かめられます(「表示」→「気配値表示」、または Ctrl+M で開きます)。この時刻と日本時間を見比べて、何時間ずれているかを確かめてください。
たとえばXMの場合、日本時間とMT4の時間の差は、夏時間の期間は6時間、冬時間の期間は7時間です。日本時間の8:00〜10:00だけ新規エントリーさせたいなら、次のように入れます。
| 時期 | 日本時間との差 | 入れる時間(MT4の時間) |
|---|---|---|
| 夏時間の期間 | 6時間 | 02:00〜04:00 |
| 冬時間の期間 | 7時間 | 01:00〜03:00 |
もう1つ、EAは「いまの時刻」ではなく、いま動いているローソク足が始まった時刻で判定しています。そのため、終了時刻を過ぎても、その足が終わるまでは時間内として扱われます。たとえば1時間足のチャートで終了を04:00にすると、04:00に始まった足のあいだ(04:59まで)は新規エントリーが出ることがあります。使う時間足が大きいほど、このずれは長くなります。
3. 夏時間・冬時間の切り替えで1時間ずれる
MT4の時間は、夏時間と冬時間の切り替えで1時間変わります。日本には夏時間が無いので、切り替わった日から、同じ設定のままだと日本時間で見て1時間ずれます。
切り替えの日は、FX会社によって違います。欧州と米国では夏時間の始まる日・終わる日が違い、どちらに合わせるかが会社によって異なるためです。とくに3月と、10月の終わりから11月のはじめは、気配値表示の時刻を見て、日本時間との差が何時間になっているかを確かめ直してください。


4. 時間を入れるときの3つのルール
時間制限を true にしても思ったとおりに動かない場合は、入れ方を確認してください。EAは時刻を数字ではなく文字として比べているため、次のルールを外れると判定がずれます。
| ルール | 正しい例 | 誤った例と起きること |
|---|---|---|
| 時刻は「2桁:2桁」で入れる | 03:00/09:59 | 3:00/9:59 → 判定がずれ、思った時間に新規エントリーが出なかったり、時間外に出たりする |
| 使わない枠(2・3)は、枠1と同じ時間にする | 枠1〜3すべて 02:00〜04:00 | 枠2・3を初期値(00:00〜23:59)のまま → 24時間いつでも新規エントリーする |
| 日をまたぐ時間は2つの枠に分ける | 枠1 23:00〜23:59/枠2 00:00〜02:00 | 枠1 23:00〜02:00 → その枠では新規エントリーが出ない |


一度うまく設定できたら、パラメーターをファイルに保存しておくと、次に入れ直すときに楽になります。やり方はMT4 EAの設定(.setファイル)を保存・読み込みする方法にまとめています。
5. 時間で止まるのは新規エントリーだけ
稼働時間で制限されるのは、新しいポジションを持つ(初回エントリー)ところだけです。すでに持っているポジションに対する動きは、時間外でも続きます。
| EAの動き | 稼働時間の外では |
|---|---|
| 新規エントリー(初回のトレード) | 止まる |
| 追撃(ナンピン) | 動く(追撃のモードを有効にしている場合) |
| 全利確・全損切 | 動く(それぞれのモードを有効にしている場合) |
| 利確・損切(指値・逆指値) | 動く |
稼働時間の中で持ったポジションに、時間外に追撃が入ったり、時間外に全利確されたりするのは、この仕様どおりの動きです。そのため、時間外に持ち高が増えて、含み損が広がることもあります。
なお、EAによっては「時間決済モード」という設定もあります。これはポジションを持ってから指定した分数が経ったら決済する別の機能で、稼働時間の設定とは関係ありません。


この設定があるEA
当研究所で公開している次のEAには、ここまで説明した「初回トレードの時間制限」と稼働時間1〜3の設定があり、同じ仕組みで動きます(2026年10月時点で、当研究所のソースを確認)。
黄金ガーリックXRVの記事では、XMでの設定例を画像つきで紹介しています。
時間の設定が合っているのに新規エントリーが出ないとき
時間の設定に問題がないのに新規エントリーが出ない場合は、次の記事もあわせて確認してください。
- スプレッドが広いと、時間内でも新規エントリーを見送ります → EAが新規エントリーしない時は許容スプレッドを確認
- EAそのものが動いているか(MT4の起動・回線・自動売買の許可など) → MT4のEAが動かない・稼働しない時の対処法6選

まとめ
EAが設定した時間どおりに動かないときの確認ポイントを紹介しました。
まとめ
- 「初回トレードの時間制限」を true にする(false だと時間の設定は全部無視される)
- 時間はMT4の時間で入れる。日本時間との差は気配値表示の時刻で確かめる
- 夏時間・冬時間の切り替えの時期は、差を確かめ直して設定を1時間ずらす
- 時刻は2桁で入れ、使わない枠は枠1と同じにし、日をまたぐ時間は枠を分ける
- 時間で止まるのは新規エントリーだけ。追撃や全利確・全損切は時間外でも動き、含み損が広がることもある


2014年からFXの世界に飛び込み、感情に左右されるトレードの難しさに直面。ITエンジニアとしての経験を武器に、「いかにシステムの力でメンタルと資金管理を安定させるか」をテーマにツール開発を始めました。
MQL4(MT4言語)は独学であり、決して「神業的なコードを書くプログラマー」ではありません。しかし、独学だからこそ、初心者や個人トレーダーがどこで躓き、どんなツールがあれば救われるのかを誰よりも理解している自負があります。
「かつての自分と同じように、感情や管理の難しさで悩むトレーダーが、システムの力を借りて一歩先へ進めるように」
そんな想いで、日々ツールの改良と相場分析に励んでいます。
【実績・外部評価】
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注目の開発者として取材いただきました。 👉 取材記事はこちら
・ 自作ツールの累計利用者数 1,000名突破
多機能パネルEA「Exy-Panel ONE」をはじめ複数のツールをリリース。
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2019年より運営を開始し、多くの個人トレーダーの皆様に支えられています。
【開発テーマ】
「感情に左右されない、長く相場と付き合える環境作り」
エンジニア視点でのロジック公開と、地に足のついた情報発信を継続中。
