


「MT5にEAを設定したのに動かない」「損切り・利確が入らない」――そんなときは、あわてず順番に確認すれば、たいていはすぐ原因が見つかります。このページでは、MT5でEAが動かないときの確認ポイントを、多い順に解説します。
こんな方におすすめ
- MT5にEAを入れたのに、まったく動いてくれない方
- MT4では動いていたEAが、MT5では動かず戸惑っている方
- VPSに設定したEAが、いつの間にか止まっていた方
- エラーの原因をどこで調べればいいのか分からない方
MT4版はこちら:MT4のEAが動かない・稼働しない時の対処法6選
まず最初に:チャート右上の「顔マーク」を見る

MT5でEAが有効に動いているかは、EAを載せたチャートの右上に出る顔マーク(EAアイコン)で分かります。
- 笑顔(青)…EAは正常に動作中
- 困った顔・×印…EAが動いていない(下記のいずれかが原因)
困った顔になっている場合、以下を上から順に確認してください。なお、そもそもナビゲーター(左側のEA一覧)にEA名すら出てこないときは、順番を飛ばして先に「※ ナビゲーターにEAが出てこない場合」(MT4用の.ex4を入れていないか)を確認すると早く解決します。


MT5でEAが動かない時の確認ポイント
① 「アルゴリズム取引」がONになっているか(最多)
MT5でEAが動かない原因の大半がこれです。MT5の上部ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンをクリックしてONにしてください。ONになると、チャート右上の顔マークが笑顔に変わります。
※MT4では「自動売買」ボタンでしたが、MT5では「アルゴリズム取引」という名前です。MT4から移ってきた方が最も戸惑うポイントです。


② EAの設定ダイアログでも「アルゴリズム取引を許可」にチェックが入っているか
EAをチャートに載せるときの設定ダイアログ(全般タブ)に「アルゴリズム取引を許可する」というチェック項目があります。ここが外れていると、ツールバーがONでもそのEAだけ動きません。
チェックボックスの場所が分からなくなったときは、次の手順で開き直せます。
「アルゴリズム取引を許可」チェックの場所
- EAを入れたチャート上で右クリック →「エキスパートアドバイザー」→「プロパティ」
- 開いたウィンドウの「全般」タブ(初期表示は「パラメーターの入力」タブのことがあります)
- 「取引」欄の中にある「アルゴリズム取引を許可する」にチェック → OK
なお、このチェックはチャートに載せたEA1つごとの設定です。ツールバーのボタンがMT5全体のスイッチ、こちらが個別のスイッチ、という関係になります。複数のEAを動かしていて「1本だけ動かない」という場合は、こちらが外れている可能性が高い箇所です。


③ 取引用(マスター)パスワードでログインしているか
MT5に閲覧専用(Investor)パスワードでログインしていると、チャートは見られてもEAは発注・注文変更ができません。取引用(マスター)パスワードでログインし直してください。画面右下やターミナルに「無効な口座」等が出ていないかも確認します。

④ MT5とPC(またはVPS)が起動し、回線がつながっているか
当たり前ですが見落としがちです。EAはMT5が起動している間だけ動きます。PCがスリープ・シャットダウンしていたり、MT5を閉じていると動きません。画面右下の回線表示(数字/緑)が生きているかも確認します。24時間稼働させたい場合はVPSの利用を検討してください。
VPSを使っている方は、次の点も見落としやすいので合わせて確認してみてください。
VPS利用時に見落としやすい点
- リモートデスクトップを「×」で閉じてもVPS側のMT5は動いていますが、VPSを再起動するとMT5は自動では立ち上がりません。
- Windows UpdateなどでVPSが自動再起動していると、MT5ごと落ちたままになっていることがあります。
- 手元のPCとVPSの両方にMT5を入れている場合、EAファイルを入れたのが手元のPC側だった、という取り違えが起きます。
- VPS再起動後にMT5を起動し直した際、アルゴリズム取引ボタンがOFFに戻っていることがあります(①を再確認)。


⑤ EA固有の制限(パスコード等)を満たしているか
当研究所のEAは、発行されたパスコードをパラメータの「パスワード」欄に入力しないと動作せず、チャート左上に「Passcode is wrong」と表示されます。EAごとの利用条件(対応通貨ペア・期限など)も確認してください。
※ ナビゲーターにEAが出てこない場合(MT4用EAを入れていませんか)
そもそもMT5のナビゲーターにEA名が表示されない場合は、MT4用のEAファイル(.ex4)をMT5に入れてしまっている可能性があります。
MT4用EA(.ex4)とMT5用EA(.ex5)は互換性がなく、.ex4をMT5のフォルダに入れても認識されません。逆も同様です。EA配布ページで、MT5用のファイルが用意されているかを確認してください。
コピー先のフォルダ名も、MT4とMT5では異なります。
EAの置き場所(MT4とMT5の違い)
- MT4…データフォルダ →「MQL4」→「Experts」に .ex4 を配置
- MT5…データフォルダ →「MQL5」→「Experts」に .ex5 を配置
- コピー後はMT5を再起動しないと、ナビゲーターに反映されません。

それでも動かない時:ログを確認する

MT5の画面下部「ツールボックス」に、原因のヒントが記録されています。
- 「エキスパート」タブ…EAの動作ログ。エラーメッセージが出ていないか
- 「操作履歴(Journal)」タブ…ログイン状況・通信エラーなど
ツールボックスが画面に見えていない場合は、MT5上部メニューの「表示」→「ツールボックス」で表示できます。見るべきポイントは次のとおりです。
ログのどこを見れば原因が分かるか
- 「エキスパート」タブで、EAをチャートに入れた時刻あたりの行を見る。EA名が出ていなければ、そもそもEAが起動していません。
- 「algorithmic trading is disabled」等の記述…①または②のアルゴリズム取引がOFFです。
- 「not enough money」…証拠金不足。ロット設定と口座残高を確認します。
- 「invalid stops」「invalid volume」…損切り幅やロットが、その口座で許容されない値になっています。
- 「操作履歴」タブに「Authorization failed」…ログイン自体が通っていません(③を確認)。
- 「操作履歴」タブに「no connection」…回線が切れています(④を確認)。
ここに出ているエラー内容が分かれば、原因の特定がぐっと早くなります。お問い合わせの際は、このログの該当部分をお知らせいただけるとスムーズです。


あわせて読みたい
まとめ
- まずチャート右上の顔マークを確認(笑顔=動作中)
- 動かない原因の大半は「アルゴリズム取引」がOFF(MT4の「自動売買」に相当)
- 設定ダイアログの「アルゴリズム取引を許可」チェック、取引用パスワード、PC/回線、EA固有のパスコードを順に確認
- VPS利用時は、再起動後にMT5が落ちていないか・EAを入れたのがVPS側のMT5かを確認
- ナビゲーターにEA名が出ない時は、MT4用の.ex4を入れていないか(MT5は.ex5・MQL5フォルダ)を確認
- 解決しなければ「エキスパート」「操作履歴」ログを確認


MT5のEA導入手順そのものはこちら:MT5にEA(FX自動売買)を設定する方法

そんな想いで、日々ツールの改良と相場分析に励んでいます。
注目の開発者として取材いただきました。 👉 取材記事はこちら
多機能パネルEA「Exy-Panel ONE」をはじめ複数のツールをリリース。
2019年より運営を開始し、多くの個人トレーダーの皆様に支えられています。
エンジニア視点でのロジック公開と、地に足のついた情報発信を継続中。
