こんな方におすすめ
- FXをしていて他人のチャート分析を参考にしようと考えている方
- 初心者FXトレーダーの方で、トレンド発生時のねらい目を知りたい方
イギリスの総選挙をきっかけに、2019年12月12日のAM7:00から驚異的な上昇を見せているイギリスのポンド。
今回はそのイギリスのポンドと日本の円の通貨ペア、「GBPJPY(ポンド円)」について、FX目線での相場状況と取引ポイントのねらい目について、紹介します。
GBPJPY(ポンド円)の12/16現在の相場状況
FXをしていると、あのような相場になるとわかっていたら、事前にポジションを持っていたいと考えてしまうものですが、そういったことはほぼ不可能だと思うので、チャートに記された事実に基づいて個人トレーダーは戦略を立てないといけないですね。
実際にMT4でGBPJPY(ポンド円)のチャートを見ていきましょう。
[GBPJPY(ポンド円)日足チャート]
こちらはGBPJPY(ポンド円)日足のチャートになり、このローソク足やチャート状況を見ると今は上昇トレンドが続いていることがわかります。
主要トレンドが上昇トレンドということになりますので、これを軸にFXトレードの戦略を練っていきます。
[GBPJPY(ポンド円)4時間足チャート]
主要トレンドがわかったところで、4時間足に移ります。
これを見ると先週末にいかにGBPJPY(ポンド円)のチャートが短時間で駆け上がっていったのかわかりますね。
窓が開き、そこから止まることなく400pipsほどチャートが上がっており、こういった相場を見ると「上がりすぎだから売りだ!」という衝動に駆られますが、リスクが高いのでオススメはしません。
そこで逆張りのポジションを持ち、反転した場合は大きな利益を得れる可能性はありますが、FXをしているみんなが大好きダウ理論的には明確な転換シグナルが出るまでトレンドが継続するとあります。
このシグナルは高値安値の切り上げ、切り下げを示しており、GBPJPY(ポンド円)チャートにダウ理論を落とし込むと絶賛上昇トレンド中!といった感じです。
なので、高いリスクを取らずに押し目買いなどで、このイケイケな上昇トレンドにあやかってしまった方が良いと思います。
押し目買いについてはほんとんどの人が知ってると思いますが、簡単に説明するとトレンド中に起こる一旦戻した部分(調整とも言います)でトレンド方向にポジションを持つことです。
なので、上昇トレンドであれば一旦下落したところ、下落トレンドであればその逆です。
結構シンプルなFX取引手法なので、多くの人が一度は試みるトレードですが、エントリーしてみると中々利益が出せないなんて困った問題にぶち当たります。
こうようなFXあるあるの問題を今回は解決していきましょう。
トレンドが出来た相場では押し目買いのポイントを探っていく
押し目買いをするには、当然押し目買いをするポイントを探していくのですが、このポイントまでは誰でもすぐに見つかります。
ココがポイント
- まずはチャートを日足などの大きな時間足を見て、主要トレンドを判断
- 4時間足での戻し、またそれ以前の戻り安値を割っていないかを確認
- その後、1時間足・5分足でEMA(指数平滑移動平均線)など抵抗帯での攻防からブレイクアウトまで待ちエントリータイミングを計る
まずチャートを日足など大きな時間足で見て主要トレンドを判断します。
今回のGBPJPY(ポンド円)は日足でチャートを見て上昇トレンドと判断しました。
そして、4時間足に移ると日足で確認できた上昇トレンドがここでも確認できるのですが、注目してもらいたいのは一旦戻してる部分です。
このチャートが戻している箇所で押し目買いでのエントリーを狙っていきます。
4時間足では戻してることを確認、またそれ以前の戻り安値を割ったりしていないか確認します。
もし、直近の戻しが前回の戻り安値を更新している場合、これはそもそも主要トレンド自体が転換する可能性が示唆されるので、押し目買いとしてエントリーはできません。
ここまで確認できたら、下位足の状況を確認していきエントリーのタイミングを伺っていきます。
[GBPJPY(ポンド円)1時間足]
GBPJPY(ポンド円)の1時間足を見ると一旦戻していたチャートも再上昇していき、ボリンジャーバンドのセンターラインを上に超えてきてるので、そろそろ主要トレンドに戻る??ということが頭によぎります。
それが本当なのかどうか、さらに下位足の5分足チャートで分析していきます。
最後は5分足でチャートを確認してエントリー
[GBPJPY(ポンド円)5分足チャート]
ここでは主要トレンドに戻るであろう要素を探っていくのですが、同時に下落する要素をも探していきます。
押し目買いを狙っていますが、チャートは自分の考え通りに動かないことを前提に考えると多角的な視点でチャートを分析してロングでのエントリーではなく、ショートでのエントリーに切り替える判断も必要になります。
それらのことを念頭にしながら相場を見ていくと、GBPJPY(ポンド円)5分足の左側では下落トレンド(小トレンド)だった勢いが右側にいくにつれ弱まり、ついにローソク足がEMAを下から上に超えてきます。※EMAは赤と黄色の線で表記
STOP!
よっしゃー!!ここでエントリー!!!はまだ早すぎます。
EMAを超えても騙しだった場合はここからグーンと下がって損切りなんてこともありえますし、EMAなどの抵抗としても意識される箇所は売りチームと買いチームがバチバチにやりやっているので、まだ様子見です。
実際にローソク足がEMAを超えてからもレンジの期間が続きます。
このレンジが下側にブレイクした場合はロングのエントリーは見送りですが、ここで上側にブレイク!!
ブレイク後チャートを見ていましたが、勢いが良さそうなのでここでエントリー(146.490)。
148.000あたりまでは邪魔者がいないので期待したいと思いますが、予想を反した場合のために−30pipsでストップロスを設定。
こんな感じで押し目買いは主要トレンドを軸にいろんな時間足をマルチタイムフレームで確認していき、最後は下位足で材料が揃ってきたらエントリーです。
FX取引では、ここまで分析しても外れることはありますが、多角的に相場を見ていくことでエントリーの精度は上がっていくと思います。
参考
まとめ
12月16日GBPJPY(ポンド円)で押し目買いでエントリーを狙ってみた【FXチャート分析】ということで解説しました。
GBPJPY押し目買いエントリー まとめ
- まずはMT4で日足などの大きな時間足からチャートを表示して主要トレンドを判断しよう。
- 徐々にチャートの時間足を小さく。4時間足での戻し、またそれ以前の戻り安値を割っていないかを確認
- 1時間足・5分足でもEMA(指数平滑移動平均線)など抵抗となるところを確認。焦ってエントリーはしない。
- 自信を持ってFX取引を行っても、予想通りいかないことがある。損切りポイントも決めておこう。
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