こんな方におすすめ
- これからEAを利用してFX自動売買を始めようと考えている方
- FXでどのくらいお金が必要なのか知りたい方
EAを利用した自動売買は、トレーダーが仕事をしていたり、寝ている間でも利益を積み上げてくれる素敵なシステムです。
とはいえ、自動化するための準備や準備には多少お金がかかります。
またFXは投資ですので、最初に最低限の資金を用意しなければなりません。
今回の記事では最低いくら用意すればEAを利用した自動売買を始められるのか、FX初心者さんでもわかるように詳しくご紹介していきます。
EAでFX自動売買をするために準備が必要なもの
FX自動売買をするために、最低限準備しなければならないものは以下の通りです。
自動売買チェックリスト
- FX業者の口座(口座開設は無料)
- 運用するための資金(証拠金)
- EA(自動売買用のソフト)
- VPS(またはパソコン)
FX業者の口座(口座開設は無料)
まずは、EAを利用するためのFX業者を準備する必要があります。
FX口座開設にお金はかかりません。
日本国内FX業者、海外FX業者と大きく分けることが出来ますが、MT4が利用できるFX業者を選択するといいでしょう。
現在はMT4というFX業者が準備しているソフトウェアを利用した自動売買が主流になっていて、多数の自動売買のロジックを組み込んだEAが無料・有料で公開されています。
大きく「レバレッジ」「ゼロカットシステム」が国内FX業者と海外FX業者で異なり、EAでの自動売買での使い勝手に影響します。
参考となりますが、FX研究所でEAを利用する際におすすめできるFX会社は以下となっています。
初めてのFX自動売買でおすすめの海外FX業者
それぞれのFX会社は海外FX業者の中でも日本人利用者も多く、日本語での問い合わせ対応等可能である事もあり安心して利用できるといえるでしょう。
初めてのFX自動売買でおすすめの日本国内のFX業者
日本国内のFX業者でMT4を採用しているFX業者は少なめですが、おすすめできるのはこちらです。
運用するための資金(証拠金)
FXで取引を行うためには、証拠金が必要になります。
証拠金とはFXの口座に預ける資金のことで、簡単にいうとFXトレードをする為の担保といえます。
FXでは預けている証拠金にレバレッジ(てこの原理のようなイメージ)をかけて取引をすることが可能です。
国内FX業者は一律で25倍のレバレッジですが、海外FX業者は100倍~3000倍など大きなレバレッジで取引を行うことができます。
EAにおけるFX自動売買だけでなく、FXの裁量トレード(自分でトレードすること)をする場合も、最初に証拠金を準備する必要があります。
FX自動売買で運用する為に証拠金はいくら必要か
自分自身がFXに回せる余剰資金はどのくらいあるか、というのは大前提ですが、実際FX自動売買をする上で証拠金はいくら必要なのでしょうか。
海外FX業者であれば、2万円あれば稼働できるEAはそれなりにあります。
国内FX業者はレバレッジが25倍の為、マーチンゲールタイプなどロット数が可変するタイプのEAは少額で運用するのは難しいですが、単発トレードタイプのEAであれば動かせるものも見つかるでしょう。
1.FX業者の最低入金額、レバレッジを確認
FX業者によって、FX口座への最低入金額が決まっているケースがあります。
例えばXM Tradingは口座種別によって変わりますが、スタンダード口座は500円、Zero口座は10,000円です。
最低でも、利用すると決めたFX会社の最低入金額は準備しないと取引はできません。
GemForexなど、初期資金を入金しなくてもトレードができてEAを利用できるところもありますので、FX業者をご自身のトレードスタイルに合わせて選択するのもいいですね。
2.利用したいEAの推奨証拠金を確認
FX自動売買で利用するEAによって、推奨証拠金が変わります。
例えば2021年3月現在、ゴゴジャンで1番人気のEA「ロンドンは午前7時」の推奨証拠金は80,571円となっています。
FX研究所に公開しているEAの中で例を出すとこちらです。
ナンピン・マーチンゲールでカスタマイズ可能なRobo-Destroyの推奨証拠金は50,000円以上。
EAが高い証拠金維持率を保たなければならない場合など、レバレッジの高い海外FX業者でなければ少額では運用できないケースもあります。
そのため、初期費用を見積もる上でも、使ってみたいEAの情報を事前に確認する必要があります。
3.EAのバックテスト情報やリアルトレードの情報を確認
利用したいEAの推奨証拠金とも近いものがありますが、バックテストやリアルトレード状況を公開しているEAを使ってみたいとなった時、そのEAの成績がいくらの証拠金で出ているものなのかも確認するといいでしょう。
例えば、こちらは現在開発中のEAのバックテスト結果画像です。
FX自動売買でEAを探していると、この画像を見かけることも多いでしょう。
グラフや純益に目が行きがちですが、赤枠の初期証拠金にも着目しましょう。
上図の場合は、10万円の資金が約47万円になったグラフです。
ご自身が運用を考えている資金と近しいか。EAを動作した結果がどのくらいの損益なのか。
または異なる場合はロット数の調整等どうするかなど、確認するといいですね。
EA(自動売買用のソフト)
EAによる自動売買を行うためには、EA本体が必要となってきます。
EAには有料のものと無料のものがありますが、当然のごとく有料のEAを入手するにはお金が必要になります。
有料EAもゴゴジャンのようなサイトで販売されているものから、個人が販売しているものまで種類は様々です。
EAについてあまり知識がないと、高額であればあるほど優秀だと思ってしまいがちですが実態は・・・というケースもありそうです。
購入する際は、色々と調査したりしてからをおすすめします。
VPS(またはパソコン)
FX自動売買で利用するVPSは、仮想デスクトップWindowsサーバーのことです。
FX自動売買はMT4(メタトレーダー4)という各FX会社が提供しているFXトレード用のフリーソフト上でEAを平日は24時間動かしっぱなしで運用することが一般的です。
VPSはインターネット上のお名前.comなどの会社のサーバで動作しているため、自分のパソコンを常に動かしておく必要がありません。
ネット回線のトラブルやパソコン故障などの影響がないのがVPSを利用する大きな目的です。
VPSやパソコンの選び方など詳細はこちらのページで紹介しています。
また、FX初心者のパソコン選びも記事にしていますので確認してみてください。
VPSの気になる料金は
FX自動売買にかかる初期費用として気になるVPSの料金はどのくらいでしょうか。
こちらは、大手お名前.comが提供しているデスクトップクラウドの料金一覧です。
オススメとなっているメモリ2GBプランは、キャンペーンを上手く活用すると月額1,630円~となっています。
1日あたり約60円となっていますので、実際にご自身で運用する金額との割合で考えてみるといいでしょう。
ある程度まとまった資金でEAを動かす予定の方は、VPSを利用するのがいいでしょう。
まずは、試しにEAを動かしてみたい。デモで確認したい場合などは、ご自身のWindowsパソコンを活用すれば初期費用は0円で押さえられるといえます。
お名前.comのデスクトップクラウド以外にも、ABLENETやConohaなどを使っているFXトレーダーの方もいそうです。
ちなみに、パソコンがなくてもVPSを利用することが出来ますが、MT4やEAの初期設定を考えると何かしらWindowsパソコンを持っておくと便利です。
まとめ
FX自動売買にかかる初期費用について、4つの準備が必要なことと合わせて紹介しました。
FX自動売買にかかる初期費用のまとめ
- FX業者の口座開設は無料!しかし、運用資金(証拠金)は準備する必要あり
- 運用資金は「FX業者の最低入金額、レバレッジ」「EAの推奨証拠金」「バックテスト情報やリアルトレードの情報」から考える
- EAは無料、有料それぞれ有り!無料EAであれば0円。有料の場合は値段はピンきり、性能は高額であればいいとは限らない
- VPSはお名前ドットコムのデスクトップクラウドがおすすめ。少額でFX自動売買を始めたい人は自分のパソコンで代用も可能(その場合は0円)
つまり、無料のEAを利用してご自身のパソコンでVPSの代用をすれば、FX自動売買に必要な初期費用は0円+運用する資金だけになります。
とはいえ、個人的には「形から入る」ことが自分自身のトレーダーとしての成長にも繋がるといえる為、ある程度の資金とパソコンやVPS等環境を整えて開始するのがおすすめです。
EA自体は、無料でも良いものはあります。
Exy-2FX研究所でもトレードで活用できる自動売買EAや、トレンド判断の補助として利用可能なカスタムインジケーターを無料で公開していますので気になるEAもしあればご活用ください。