こんな方におすすめ
- 投資初心者で、これからなんの投資や資産運用をしようか考えている方
- FXを始めようと思ったけれど、ネガティブな情報ばかりでやめようと考えている方
- 何故投資初心者がFXをしてはいけないという人がいるのか知りたい方
すでにFXの取引を経験したことがある方の中には、「何故投資初心者がFXをしてはいけない」と言われるのか、なんとなく想像はついている方もいると思います。
今日は、投資初心者がまず知っておくべき、現在の日本人を取り巻く環境、大和証券さんが成人男女300人に取った投資の実態アンケート、何故投資初心者がFXをしてはいけないと言われるのかについて解説します。
投資初心者がまず知っておくべき現在の日本人を取り巻く環境
投資初心者だけでなく、現在の私たちは今後投資や資産運用をしていく中で認識しておきたい日本の現状として以下があります。
投資初心者が知っておきたい日本の現状
- 日本は世界No.1の少子高齢化社会
- 年金制度に関する理解
簡単にいうと、年金制度は100年後も見越した制度になっているけれど、少子高齢化が確実に進行し、老後の収入と支出のバランスは今の世代以上に考えなければならないといえるということです。
日本は世界No.1の少子高齢化社会(投資初心者向け資産運用の前提知識1)
投資初心者が知っておきたい資産運用をしていくうえでの前提1つ目。
日本は世界No.1の少子高齢化社会であるということです。
日本の少子高齢化は年々進み2020年の現在で2.0人で1人の高齢者を支える
下の図は、日本の内閣府が公開しているデータです。
細かい状況などを確認したい勤勉な投資初心者の方は以下の内閣府のページを直接ご覧になってみて下さい。
テレビなどで誇張された部分だけでなく、実際のリアルな私たちを取り巻く日本の現状を知ることができます。
来年は2020年、東京オリンピック開催の年。
日本の総人口は1億2,532万人。そのうち65歳以上の高齢者は3,600万人となり、15~64歳までの2人で1人の高齢者を支えるという割合になってきます。
黄緑色の折れ線グラフの推移が割合となりますが、年が進むにつれてその高齢者比率はどんどん高くなってくる推計(予測)になっています。
医療の進歩により、平均寿命が大幅に上昇
以下も内閣府のホームページで公開されている情報です。
推計ですが、今から45年後の2065年にもなると女性の平均寿命はなんと91.35歳です。
これが平均というのだから、すごい時代です。
日本は現時点でも世界一の高齢化率を誇る長寿の国
日本の少子高齢化が徐々に進んでいるのは先に紹介した通りですが、すでに日本は世界の中でも圧倒的な高齢化率を誇っています。
左のグラフは欧米との比較、右のグラフはアジア諸国との比較です。若い人口が多い=人口ボーナスともいわれ工業や産業などが育ちやすく、国の発展につながるといわれています。
年金制度に関する理解(投資初心者向け資産運用の前提知識2)
投資初心者の方も、少子高齢化社会という言葉から連想するのは、年金制度ではないでしょうか。
はい、資産運用をしていく中で、もう一つ知っておきたいのがこの「年金制度」です。実は、日本は私たちのお金を「資産運用」してくれているんです。
投資初心者として日本で積み立てられている年金の状況を把握しよう
投資初心者の方も、日本の年金問題についてはテレビやネットニュースなどで見かけたことがあると思います。
2019年には、金融庁が老後に備えて2000万円を貯蓄や投資で蓄えるべきという報告書を出しましたが、麻生大臣が撤回しています。
そもそも日本の年金給付の仕組みはどうなっているのでしょうか。
こちらは、GPIF年金積立金管理運用独立行政法人ホームページに掲載されている図です。
日本の年金給付の仕組みとポイント
- 2017年時点で、年金の受給者は約4077万人と3人に1人が年金を受け取っていて、今後その割合はさらに増える
- 高齢者世帯の平均所得の約7割が年金である
- 名目国内総生産(GDP)の約1割に当たる金額が年金給付に充てられている
こういった年金給付の現状と少子高齢化の影響で今後も年金給付の占める割合が増えていくことが予想されることもあり、メディアでは何かあると年金について議論がされているわけです。
年金積立の運用状況は、実は大きく利益を出している
投資初心者の方だけでなく、状況だけを見ると誰もが不安を抱えてしまうでしょう。
しかし、年金積立の運用実績は利益を継続して出しており、とても良いといえるのです。
詳細は、GPIF年金積立金管理運用独立行政法人のホームページを見ていただくとわかりやすいのですが、日本は将来も年金制度を維持していくために以下の取り組みをしているのです。
日本が年金制度を維持していく為に行っている取組み
- 国民年金の保険料の上限を固定
- 基礎年金の半分は国庫負担(税金から)
- 年金積立金の活用
- 人口や寿命の伸びに合わせて給付水準を自動的に調整
年金積立金の役割とイメージ
年金積立金の資産運用が好成績を収めている中、積立金は上記のような位置づけで利用されています。
つまり、イメージとしては以下の図のように年金給付財源での余剰分を積立金として、長期的な計画で現役世代が減少する中での不足分を補うという役割です。
金融庁が発表した老後2,000万円と年金100年安心説について
年金給付金の仕組みと、年金積立金の運用状況を見ていただくと安心材料となると思いますが、2019年の金融庁が発表した老後2,000万円が必要という報告書はどういうことなのでしょうか。
NHK 解説委員室NEWS COMMENTATORS BUREAUのホームページにわかりやすい記載がありましたので紹介します。
初めに紹介した通り、内閣府から日本の高齢化はこの先も加速していくという推計が出ています。
こちらの例では、元会社員の夫65歳と専業主婦の妻60歳の例ですが、年金などの社会保障給付の収入だけでは、平均的な支出に届かないということが紹介されています。
これはあくまでも例となり、必要な支出などは人によって当然異なりますので、金融庁が発表した2000万円というのはあくまでも1つの指標ととらえるといいと思っています。
先ほどまでに紹介した年金給付の制度や年金積立金の運用について、年金の仕組みとしては100年後にも破綻しない制度として継続しているということは、投資初心者の皆さんもなんとなく理解できたと思います。
その中で、年金を少子高齢化社会が進んでいくことによる別の影響や、世界と日本を取り巻く現状が何かしら変わってくる可能性が全くないとも言い切れないのも事実です。
こちらは厚生労働省のホームページからのデータですが、年金の納付率については平成22年以降は上昇してきています。
年金について認識しておきたいポイント
2000万円は年金を納めている前提!自分たちも老後が来るので、その時に長生きをすることを見据えて備える必要がある!
投資・資産運用に関する成人男女300人に取った実態アンケート~大和証券~
老後に備えた資産形成の為に、注目されている1つが「投資・資産運用」ということになります。
投資初心者の皆さんが知っておくべきことの1つが、世の中の人々のどのくらいが投資に興味を持ち、実際に行っているのかということ。
大和証券さんが、成人男女300人に取った投資に関する実態アンケートを紹介します。
日本の成人男女に取った投資アンケート~興味と投資をしているか?~
こちらのグラフを見る限り、投資に興味がある方は、約58.0%。実際に投資をしている方は26.3%という結果だったようです。
日本の成人男女に取った投資アンケート~対象投資商品と初期投資金額~
株式投資や投資信託の割合が圧倒的に多いですね。この理由としては、おそらく長期投資や保有という位置づけ。
株式については実際にご自身のお仕事や趣味などで知見のある領域の会社を応援するために購入したりということもあるでしょう。
投資信託はいわゆるファンドのことで、日経225連動型上場投資信託などのETFを中心としたもの。簡単にいうと「投資家から集めた資金をひとつの大きな運用資金として、資産運用の専門家が株式や債券など状況に合わせて投資・資産運用してくれる商品」のことです。
為替取引は、このブログのテーマであるFX(Foreign Exchange、外国為替取引)のことです。
日本の成人男女に取った投資アンケート~投資を始めたきっかけと変わった事~
やはり、投資を始めたきっかけは、自身の資産形成や老後に備えてというところなのでしょう。
投資を始めることで確実に言えるのが、しっかりと真剣に勉強し取り組む副産物として自分自身のアンテナが高まるということ。
そして、投資をしていなければ知らなかった、見えなかったことというのは、この先生きていく中でたくさん出てくると言えます。
日本の成人男女の投資実態とポイント
2人に1人は投資に興味を持っていて、4人に1人はすでに何かしらの投資をしている。現在は小額から始められる投資は増えている。そして、投資を実際にすることで自分自身のアンテナが高まるという副産物がある。
投資初心者の資産運用でFXを選択する時に
先ほどのアンケートから、投資で資産運用をしている人の中で約10人に1人がやっているのが、FX取引です。
このFXは「投資初心者に向いていない」という方もいます。
その理由は、「FXは自分でのトレードの自由度が高く平日であれば24時間取引が出来てしまう」ということ。
参考
FXが投資初心者から人気の資産運用の理由
それでもFXが資産運用として投資初心者から人気の理由の1つとして挙げられるのは、世界中どこでもパソコンやスマートフォンがあればトレードが出来ることや、チャート分析や自動売買等を駆使して自分のトレードスタイルを確率することによって、何かに依存しなくてもやっていけるトレーダーに自分がなれる可能性があるということ。
正直FXの難易度は高いですが、一握りだったとしても専業でトレーダーをしているプロが世界中にいるのは事実です。
まとめ
投資初心者が資産運用にあたって知っておきたいこと【現在の自分を取り巻く日本の環境、年金問題】について紹介しました。
投資初心者が資産運用にあたって知っておきたいこと まとめ
- 日本の高齢化は世界一。平均寿命は年々伸び、30年後には女性の平均寿命は90歳を超える。
- 年金積立金の運用実績は2001年から堅調。その運用資金が年金給付制度の不足分を補う仕組みとなっている為、制度自体理論上100年は機能すると言われている。
- しかし、しっかり年金を支払い年金給付を受けたとしても、自分自身の老後どうするか今から備えをしておく必要があるというのは金融庁から一時出た報告書からもわかっている。
- 現在成人男女の半分以上が投資や資産運用に興味を持っていて、4人に1人は何かしら投資・資産運用をしている時代。FXや株式、投資信託など、自分自身に合った投資を選択すべし。
本ブログでは、FXを中心に投資や資産運用の初心者でもわかりやすいようなチャート分析や、チャート上でトレンドを見極めるサポートとして利用できるカスタムインジケーター、自動売買システム(EA)なども無料で公開しています。