こんな方におすすめ
- 自分のFXトレードをどうやっていこうか考え中の初心者の方
- FXブログなどを見ていて、デイトレードやスキャルピングなどの専門用語が出てくるけれど違いがよくわからない初心者の方
- FX自動売買(EA)のいいものを探しているが、その特徴に書いてあるトレードスタイルとは何なのか知りたい方
FXはトレードのスタイルによって呼び方が分けられています。
誰が最初につけたのかはわかりませんが、主にトレードの時間軸の違いとして、呼び方に表されていると言えるでしょう。
それぞれの、FXトレードスタイルの特徴を見ていきましょう。
長期トレード
長期トレードは、その名の通り長期でポジションを保有するタイプのFXトレードスタイルです。
FXでポジションを保有する期間の目安:数週間~数ヶ月
主な目的:大きな為替売買差益を狙っていく。それだけでなく、保有しているだけで為替の金利差を利用して利益を狙うことができるスワップポイントでの利益も狙って行われることも多い。
長期トレードのメリット:日々動いている為替相場に張り付くようなまとまった時間が取れない。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のバランスを考えて長期的にトレードをしたい方に向いている。短時間での相場の動きに一喜一憂をせずに広いスタンスでFXトレードできるところがメリット。
トレードロットを証拠金に対して少なめにして、大きな利幅(pips)を狙っていく方が多いのがこの長期取引です。
時間軸が大きくなる=上下の損切りや利確の幅も大きくなる
と考えてもらうのがいいでしょう。
スワップポイントがマイナスになる方向へのトレード。例えば2019年10月現在のFX相場で言うのならば、EURUSDの買いポジションや、USDJPYの売りポジションなどを長期でホールドする場合、毎日少しずつではありますがマイナスが積み上がってきます。
なので、スワップポイントがプラスになる通貨ペアを狙ってトレードをする人が多いのも特徴です。
ちょっとした相場の動きで動じないトレード方針ではありますが、逆にいうと長期的に取っているFXポジションを自分のルールに合わせて持ち続ける握力が必要になります。
自分の予想と反対のマイナス方向に動いている間、含み損をずっと保持するという精神力ですね。
FXトレーダーの間では、この保有しているポジションを持ち続けることを、
「ポジションをホールド(保有)する」
「ガチホする((ガチ(本気)でホールド(保有)する)」
「握力(ホールドする力)を強める」
「塩漬けする(これはどちらかというと後ろ向きな表現)」などと呼ばれます。
トレード戦略によりますが、ガチホする力を求められるのがこの長期トレードです。
スイングトレード
スイングトレードは、長期トレードとデイトレードの間。中期でポジションを保有するタイプのFXトレードスタイルです。
FXでポジションを保有する期間の目安:数日~数週間
主な目的:数日~数週間の期間で狙える利益幅を目指していく。スイングトレードも長期トレードと同様にスワップポイントも多少意識してトレードをすることが多い。特に水曜日の夜は土日分のスワップポイントも反映されるスワップポイント3倍デー。
スイングトレードのメリット:長期トレードと同様、日々動いている為替相場に張り付くようなまとまった時間が取れない方に比較的向いている。月で見たときにもトレード回数は多くなりすぎず、じっくりトレードできるのが良いところ。短時間での相場の動きに一喜一憂をせずに広いスタンスでFXトレードできるところがメリットであり、ただし長期トレードほどチャンスが少ないわけでもないところから、個人FXトレーダーの間で人気のトレードスタイルでもある。
デイトレードやスキャルピングほど、頻繁に相場に向かうことができない。
ただし、長期トレードほどのずっと同じポジションを保有するのではなく、月に何回かはトレードしたいと思っている。
本業をしながら、FXも行っていく。そういうトレーダーの方に人気のトレードスタイルです。
週末などに相場の分析を行いシナリオを立てて、平日を過ごす。
そういった組み立てがしやすいです。
デイトレードと長期トレードのいいとこ取りのようなイメージです。
デイトレード
デイトレードは、名前の通り、当日中に決済するFXトレードスタンスです。
インターネットを利用したオンラインでのFXが普及した頃から、「デイトレ」「デイトレーダー」などの言葉が流行しましたね!
FXでポジションを保有する期間の目安:1日(24時間)以内で決済
主な目的:当日中に保有ポジションを決済する、FXの売買手法です。当日中決済の為、スワップポイントなどの金利差を気にする必要はなく、純粋に為替の売買差益で利益を出していく事が目的です。
デイトレードのメリット:「次の日までポジションを持ち越さないFXトレード」というところで、よりテクニカル分析に特化してトレードをしているトレーダーが多いのが特徴です。
テクニカル分析に特化して、研究に特化しているデイトレーダーは増えているようで、専業トレーダーの割合が多い印象。短い時間足に着目してのトレードが多くなる為、しっかりとトレードルール決めをすることによって安定的に利益を出すことができる可能性もあるところがメリットです。
このデイトレードについては、スイングトレードや長期トレードよりも短い期間でのFXトレード。
1日の間で全てトレードを完結するというFXのトレードスタイルです。
短い時間でもありますし、値動きの幅や相場の雰囲気を把握する必要があり、トレードのルールをしっかり決めて行うということが非常に重要なトレードスタイルといえます。
ファンダメンタルズや世界市場の特性なども十分理解したうえで、長期の時間足の状況から大局も把握しながら短期時間の分析もする必要があるので、裁量トレードでデイトレードやスキャルピングで安定して利益を出し続けることは個人的には長期トレードやスイングトレードと比べて難易度は高めと考えています。
チャートと向き合う時間も必然的に多くなってきます。
しかし、魅力的なトレードスタイルでもあり、デイトレードは人気があります。
スキャルピング
スキャルピングは、数秒から数十分という短い時間の間に、何度もトレードを繰り返し、小さな利益を積み重ねるデイトレードの一種を意味するFXのトレードスタイルです。
1回1回のFXトレードの利幅・利益が小さい為、損失が起こった場合にも小さくて済むことなどが利点といわれていますが、結局の所トレードロットや手法によって変わってきます。
トレード時間が短期になるほどギャンブル的な感覚に人はなりやすいと言われているので注意が必要です。
FXでポジションを保有する期間の目安:1日(24時間)以内で決済
主な目的:数pipsの利益を狙って超短期での売買で利益を取りに行くことを目的とする、FXデイトレードの一種とも言える売買手法。
デイトレードと同じくスワップポイントなどの金利差を気にする必要はなく、細かい利益を積み重ねて売買差益で利益を出していくスタイル。
スキャルピングのメリット:数分~数十分というのがポジション保有時間となることが多いので、短時間で目に見えて結果がわかりやすいところ。そして、トレードの頻度が多くどのような相場でもトレードができるという事がメリットと言えるかもしれません。
大きな時間足のトレンドが上昇だからと言って、必ずしも小さな時間足は一方的な動きになるわけではなく、相場は上下に動きながら推移している事が挙げられます。
このスキャルピングは魅力的ではありますが、損大利小トレードにならないように注意しなければなりません。
何十回も売買して得た利益を、1回の損失で飛ばしてしまうというトレードをしないように、損切りは適切に行うことが必要になります。
かといって、損切りを早い段階で設定しすぎても、逆に損切りばかりの損切り貧乏になりやすい。
スキャルピングはこのバランスが非常に難しいと言えるでしょう。
もちろん、トレードをする通貨ペアやトレード手法によって異なりますが、他のFXトレードスタイルと比べても短時間である為、しっかりとメンタルを強く保ち、トレードルールを守れるかどうか。
というところが、スキャルピングの鍵になってくるといえます。
FXのトレードスタイルとEAでの自動売買
ここまでのFXトレードスタイルについて、皆さんなんとなく「ポジションを保有する期間」で変わるんだな。というところは理解できたと思います。
このFXトレードスタイルの定義については、曖昧な部分もありますので、なんとなくでいいと私は思っています。
このブログは初心者の方にでも簡単にわかるように、FX自動売買で利用するEAを紹介したり提供しているブログです。
自動売買の為に作られているEAというのは、基本的にFXトレーダーのトレード手法をプログラム化したもの。
つまり、今日紹介している長期トレード、スイングトレード、デイトレード、スキャルピング。全てのタイプのEAが存在します。
また、それ以外にも、自分で裁量でするFXトレードの補助になるようなEAも存在します。
裁量でFXをする場合に、ルールが乱れたり、スケジュールが合わなかったり、メンタルを壊してしまい暴走トレードしてしまう、資金管理ができない。
というような部分を機械的に行うようにする為の武器といえます。
まとめ
FX初心者が覚えておきたいトレードスタイルについて、紹介してきました。
FX初心者が覚えておきたいトレードスタイルまとめ
- 長期トレードは、大きな利幅やスワップポイントを狙っていく長期間、広いスタンスのトレードスタイル。
- スイングトレードは、数日~数週間。長期とデイトレードの中間でいいとこ取り。副業トレーダーに人気のトレードスタイル。
- デイトレードは、1日以内にトレードを決済するトレードスタイル。テクニカル分析特化のトレーダーが多く、ルール設定がより重要。
- スキャルピングはデイトレードの一種で、更に短時間でトレードを重ねるトレードスタイル。損切りが重要で、ギャンブルにならないように注意。
- FX自動売買にもそれぞれのトレードスタイルに合わせたものが存在。初心者のうちは利用することでヒントがある。
EAでのトレードは完全ではありませんが、人のできないことをさせたり、しっかりと自分にあったEAを選定することでFXで利益を出していく際に非常に協力な武器になることを覚えておいてください。